Q&A


Q1、コブを滑る板はどんな板が良いですか?オススメの板があれば教えて下さい。


、基本的にほとんどのジャンルの板で滑ることができますが、コブ初心者であればズラシ(スライドし)やすく、テールが硬すぎない板をお勧めします。

 例えばテールが硬いモーグル選手用の板などは、車で言えばレーシングカーのようなもので、早く滑るための性能に特化しているため、ゆっくり滑るのが苦手です。

 このため、止まりそうなくらいの超低速で滑る以外は超高速で滑った時に感触が良いようにできていて、アクセルで言えばオンかオフの二択しかない状態です。

 反対にモーグルビギナー向けの板や基礎板でもテールが柔らかめの板はコブの練習で使える中低速の速度域で扱いやすいので、これから上達していきたい方に最適です。

 中級者以上は体重、脚力、ブーツの硬さと板の硬さのバランスを吟味して選んでみて下さい。

 懐に余裕のある方は、モーグル用の板も試してみて下さい。

コブの中で最も合理的に動けますし、コブの楽しさを再確認できることでしょう。

 注意していただきたいのが高グレード、高価格、高性能、新品の板がコブの滑りを助けてくれるわけではなく、その人にとって扱いやすい板が、コブに向いている板と言えます。

 新品でエッジの角があってズラシにくいと感じている方は、ビベル(滑走面側のエッジ)を少しチューンナップ時に落しておくことをお勧めします。

 速く滑りたい方は長めの板をお勧めします。(なぜなのかは座学で!)

 ちなみに昨年度受講者は9割の方は基礎板か一般のコンフォートモデルで、わずかにファットスキーが1名、フリーライドが1名、テレマークが1名、モーグル用も1名でした。


Q2、初回レッスンが座学なのはなぜですか?


A、レッスン開催時にも説明させていただきますが、一番の目的はコブのライン取りや、部位の名称が生徒さんそれぞれで認識や呼び方、考え方がバラバラなので、それを統一するためです。

 既存のコブレッスンはインストラクター個人の感覚に頼るところが大きくスクールによってもレッスン内容が違っていました。

 ですのでインストラクターが「Aの場所で力を入れてください」とお伝えしても、ある方にとっては「Bの場所」だと思っていたり、別の方は「Cの場所」だと思っている場合があるので、これが雪上で判明した場合は大きなタイムロスになってしまうのです。

 コブの部位やライン取りに関しては、個々人で感覚の違いがあるのは、必ずあることなのですが、レッスンの場合には初回の方とリピーターの方とで、進行具合に差ができてしまうため、この差を少なくするためにも初回の方には座学を受けていただいております。

 また、座学によって入る予備知識があるのと、無いのとでは、雪上での上達のスピードに差がありますので、いち早くコツをつかんで上達していただくためにも先に座学を実施しております。

 


Q3、コブを滑れるようになりますか?上達しなかったら?


A、昨年度受講者の8割以上が上達を実感していただいております。

また不安な方には、初回に限り全額返金制度を設けていますので、ぜひお試しください!


Q4、スキーがどれくらい滑れれば、コブにチャレンジできますか?


A、スキー自体がまったく初めてだと厳しいですが、初級者の方でもスキーの基本であるプルークボーゲン(いわゆるハの字)と横滑りができれば、チャレンジできます。昨シーズン、レベル1の初級レッスンを受講された方の中で、コブがまったく滑れないという方でも、プルークで完走、もう少し基本ができている方は、パラレル(足を揃えて滑る)でコブを完走しています。

※横滑りが上手くできない方は、チューンナップ時に滑走面側のエッジの角度を少し落とすか、エッジが丸くなったズラシやすい使い古しの板で練習してみてください。

中上級者以上の方は整地の急斜面でも谷回りの部分を作って、確実に踏める方であれば、コブでの上達をかなり期待できます。


Q5、スキーの基本とコブの基本は違うのですか?


A、スキー板自体の操作方法については基本は同じです。

違いがあるとすれば、整地や深雪パウダーの斜面では、滑り手の好きなタイミングでターンを始めて好きなタイミングでターンを終わらせることができますが、コブ斜面ではコブの形状に合わせた滑りをした方が合理的に滑れるということです。

慣れれば「コブの力」を使ってターンができるようになります。

基礎の選手もモーグルの選手もみんな「コブの力」を使っています。


Q6、仲間に「後傾」と言われました。うまく直せません、どうしたらいいですか?


A、当スクールの永遠のテーマの一つ「後傾」、時々レッスンをしていても「コブを教えている」のか「後傾と戦っている」のか分からなくなる時があります。

スクール名を「後傾からスキーヤーを守るスクール」にでもして「後傾をぶっこわす」とスローガンを謳った方がいいでしょうか?ゲレンデで見かけるスキーヤー達に、そもそもなぜ後傾が減らないのか?一体なぜなのか当スクールなりに「後傾になる原因」を考察してみました。

原因が解れば対策もできると思いますので、参考にしてください。

 

 他スキー場で今まで行われていた一般的なコブレッスンでは、後傾の場合「もっと前に乗ってください」「腕出してストック前に突いて」「上体かぶせて前に体倒して」と言われることが多かったと思います。

 ですがそれでは根本的な解決には至らないのです。ストックを前に突いても○○の部分が動いてないと、上体かぶせても○○の部分が後傾だと結局お尻が落ちてしまう。

なので一時しのぎ的なレッスンになってしまい、後傾があまり改善されません。

 

ではその○○とは?

ズバリ「骨盤」です。

「骨盤」付近はちょうど人間の「重心」に場所が近く、「骨盤が後傾」してお尻が落ちれば、結果として、いくら腕を前に出したり、上体を前にかぶせたところで後ろ寄りに体重が乗ってしまい「後傾」となるのです。

 

ここからは解剖学的な話となります。また別のページでも詳しく解説しますが、座るか、四つん這いで「骨盤」の前傾、後傾を繰り返してみてください。直立姿勢でも良いです。ヨガで言うキャット&カウ「猫と牛のポーズ」の動きと同じなのですが、これがうまくできない、硬さを感じるという方はシーズン前までにストレッチを頑張ってみてください。

「骨盤の前傾」がうまくできない場合、原因は体の裏側、背中、尻、もも裏、ふくらはぎ、足底の筋肉が硬く、「骨盤を後傾」させる方向に引っ張られているためです。

前傾させる筋肉を鍛える方法もありますが、ほとんどの方が裏側の筋肉が硬いと思われます。

 それに付随してですが、裏側の筋肉が硬い原因として、「ブーツ」「インナーソール」が合っていない場合も考えられます。

ブーツが体重や脚力に対して硬すぎると、足首の角度が立ったままで、前に乗りずらく、後傾になりやすくなります。

 また、ごく稀ですが、足底にトラブルを抱えている、インナーソール自体が合っていない場合

も筋肉が張り、体の裏側の硬さの原因になります。

 ブーツの前傾角、シェルの調整、インナーソールをオーダーメイド等でセッティングし体の動きが良くなれば、5%~15%くらいは動きの改善をサポートできるはずです。

 

「しっかり前に乗る」ことはとても大切で、これは整地でも練習できます。

コブを「降りてくる」「完走する」レベルまでは後傾気味でも上達可能ですが、「滑りの幅を拡げる」「スピードコントロール」「魅せる」レベルまでは後傾を克服し「しっかり前に乗る」必要があります。



Q7、コブで体が固まってフリーズしてしまい、うまく動けません。どうしたらいいですか?


A、上記の後傾の原因である、体の硬さと用具に本当に問題がないのであれば、心理的、脳科学的な要因を疑ってみる必要があるかもしれません。

これについてもまた別のページでも解説します。

 

まじめな方や、普段の仕事等でストレスを抱えている方で稀にいらっしゃいますが、スキー操作をする際に「こうしなければならない」または「こうしてはいけない」「コブはこうしなければ、コブの滑り方はこうあらねばならない」という思い入れの強い方は、コブで新しい動きをする際や、滑走中の緊張や焦り、転びそうになった恐怖等で脳にストレスが高まると、脳の別々の部位が「A」の動きと「B」の動きを同時に命令してしまうそうです。

例えて言うなら「体」という選手に監督とコーチが同時に別々の指示をしているようなもので、その結果「体」がパニックになりフリーズして動かなくなってしまうそうです。

 

こういった心理的ストレスを軽くするのが、当スクールが定期的に行っている「メンテナンス」で滑りやすいコブにするためのコブ斜面の整備であったり、予備知識が入る座学なのです。

「知らない」「わからない」ことだらけだと、ストレスになってしまいますが、今はできなくても「知っている」「わかる」状態であれば、心理的には楽になりますよね。

 

スキーというのは個人スポーツであり、メンタルなスポーツでもあります。他人と比べたり、誰かに言われてやるものでも、検定を受けるためにやるものでもありません。ご自分がスキーをする喜びを最も表現できる場所がその人にとってもっとも良い斜面です。

ですので無理してまで難しいコブに入るのではなく、緩斜面のコブか、整地で余裕の持てる斜度とスピードで楽しく滑ることを心がけ、嬉しい楽しいワクワクする気持ちを大切にし、そして少しづつチャレンジしていってください。

 

「でも、それでもフリーズしてしまう」という方には、もっとリラクゼーションが必要なので、ヨガ(セラピー系のヨガ)やピラティスや太極拳、欧米で流行しているマインドフルネス瞑想等を日常生活に取り入れてみてください。